辺野古基地移設問題で揺れる地元ダイビングチームの想い

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写真: ダイビングチームすなっくスナフキン

沖縄県辺野古の東にある大浦湾で活動されているダイビングチームすなっくスナフキン。海が好きで集まった市民団体です。この夏ダイビングチームすなっくスナフキンが写真集「大浦湾の生きものたち」(南方新社)を出版しました。

今、大浦湾の一部である辺野古への米軍基地移設問題が泥沼化しています。沖縄県の主張と国の主張がぶつかり合い、裏では中国の暗躍も囁かれており、それは解決の糸口さえ見いだせていません。
そんな中、沖縄県民の想いはどうなのでしょうか?メディアからは賛成反対どちらにしろ「強い意見」しか聞こえてこないものですが、「声なき声」と言われるように人々の考えは常に多様です。ダイビングチームすなっくスナフキンは当然辺野古に基地を作ることを好意的に受け止めてはいません。純粋に海が好きな市民団体ですから、その海を汚されることに反対であることは当然のことです。
しかし彼らは「反対」のメッセージを大きく打ち出していません。それは冷静に考え、国の置かれた状況も理解しようとしているからです。だから彼らは彼らなりに、ただただ純粋に大浦湾の素晴らしさを伝えようと「大浦湾の生きものたち」を出版したのです。そこには655種もの生き物の写真が約850点も掲載されています。
一方で、現在すでに行われている那覇空港拡張によって海が汚れることはあまり報道されず、あまり反対の声も上がっていないことも事実です。これも沖縄県民のジレンマでありますが、一概に否定するべきではありません。
民主主義は常に難問に晒されます。まずは多様な意見に耳を傾け、国民それぞれが主体的に考えるしかありません。
(記事:Yan!Yam!)

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