イギリス人のピーターがカンボジアで教えてくれた「Second Dream」

ピーター(イギリス出身 28歳)
peter
” To bring peace, love & sustainability through engineering & technology “
工学と技術を通して平和、愛、環境の維持をもたらす。
これがピーターの書いてくれた夢。環境問題に取り組んでいるDoctor of engineering(工業博士)。カンボジアのレストランではじめて出会い、バーで朝まで一緒に乾杯した。なんでもすごく熱く語ってくれる人だった。
環境問題についてピーターはこんな話をしてくれた。「リンゴを土の上に捨てると1年間で土に還ることができるが、もしプラスチックを土の上に捨てると20世代の家族まで自然に還ることはできない。いま地球の環境問題はとても深刻だ。」20世代の家族って一体何百年かかるのだろう。
欧米のひとたちはよく自分の夢を書く前に「あなたの夢は?」と逆に聞いてくることが多い。ピーターもそうだった。ひとへ夢を尋ねる旅をしていながら、自分自身の夢となると曖昧だった。ひとに聞かれたときにはじめて言葉として考える。
ぼくは世界中を旅して、現地の人々やその国を旅している人々と出会い、いろいろな考え方・文化を知りたいな。視野を広くしていきたい。
それからこころと身体のリハビリテーションを必要とする人々へよりよいアプローチができる作業療法士になりたいな。そのためにいまの学校の勉強や今後臨床経験を積んで行かなくちゃ。そしていつか発展途上国へもリハビリテーションを広めていけたらなと思う。
みんなで乾杯をしているうちにいつの間にか空が明るくなってきた。屋上にあるバーから朝日を眺めていると、ピーターがまた夢について語ってくれた。
sunset
「ぼくたちはイギリス・日本という恵まれた国に生まれ、生活に苦しむほどお金に困っていない。お金に余裕があるからこうしていま旅をすることもできている。
スケッチブックに書いてあるカンボジアの人々の夢を見てみると「お金」に関する夢が多い。ぼくたちはたまたま恵まれた環境に生まれ、しっかりと教育を受けることができ知識がある。旅をして多くのことを吸収するチャンスもある。
そのことに感謝してぼくたちは“ second dream ”を目指すんだ。” first dream “はお金、衣食住。人が生きていくために必ず必要なこと。” second dream “はfor nature, for human。自分だけでなく自然、人々のために。
ピーターの夢は” To bring peace, love & sustainability through engineering & technology “「工学と技術を通して平和、愛、環境の維持をもたらすこと」これがピーターにとってのsecond dreamなのだと思う。
ぼくもいまある環境に感謝して、人々のためや世界のために恩返しをしていきたいな。second dream


yusuke
この記事は作業療法士になって青年海外協力隊へ行くことが夢である20歳の青年、ゆうすけさんの「たびっちゃう! 〜バックパッカーの旅〜」よりご抜粋させて頂いたものです。

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