初澤映画レコメンド「サブウェイ123 激突」「キューブCUBE」「ハイパーカー: 頂点に立つ車」

皆さん、こんにちは。ディフェンスラボジャパンの初澤竜多です。アクション映画を中心に映画好きが高じて今は格闘技のインストラクターをさせて頂いておりますが、Yan!Yam!では格闘技から離れて純粋な初澤映画レビューを書きたいと思います。

本日は「サブウェイ123 激突」「キューブCUBE」「ハイパーカー: 頂点に立つ車」の3本をご紹介!

サブウェイ123 激突

映画「サブウェイ123 激突」で司令室と乗っ取られた地下鉄車両との間の無線の会話。ピーンと張り詰めた緊張感がラストまで持続するのは、デンゼル・ワシントンVSジョン・トラボルタ。

地下鉄職員ガーバー(デンゼル・ワシントン)と、武装集団を束ねるリーダー格ライダー(ジョン・トラヴォルタ)とのやりとりは名演!両雄の演技力の賜物で、お見事で、特にジョントラボルタの、悪役なのに憎めない所が本当によかったです。

冒頭からやられました。このカメラワーク、騒々しい音楽、ストップモーション・コマ送り等の多様、さらには上空から俯瞰しピンポイントにカメラ・・・「絵」「音」作りが非常にスタイリッシュで、ああ~…トニスコだわ~と感じました。

そして、息詰まる交渉劇、リミットの迫るカウントダウンカー・アクション、暴走する地下鉄
静と動、利口な男とアホな男、狂気と贖罪。誇り。疑心。過去。現在。栄光と堕落。疑惑と真実。上と下。

交差する想いが、現実が、この映画を加速させ、男達をカッコよく見せ、不器用にしか生きられない人間を描かしたら1級品を作り上げるトニー・スコット監督はやはり男臭くていいと感心させられるし、「メディアと人との接し方」に対するトニー・スコットの変節が見られたような気がします。

映画「サブウェイ123 激突」を是非鑑賞してみてください。

キューブCUBE

男女六人が目覚めると、彼らは立方体(CUBE)の部屋にいた。その部屋は、上下左右前後に扉があり、扉を開けると、また次の部屋に。どうやら、立方体の部屋がいくつもあり、その部屋でつくられた巨大な立方体になっているらしい

その部屋の幾つかには、トラップがあり、間違った部屋に入れば死ぬ。観賞している側も息が苦しくなる様な展開でグイグイと引き込まれます。

無機質な立方体の部屋、無常なまでの殺人トリック、不気味かつ美しい空間デザインや毒々しい色彩。そこで織りなす、極限状態に置かれた人間の本能をあぶりだす演出。トラップの多種多様な演出に魅せる残酷性の中の美しさも見所だと思います。

その場所に誤って足を踏み入れたら最後、即死レベルの攻撃が身を襲う。まさに一寸先は闇であり、警官、女医、女子学生、など閉じ込められた面々は、職業も性別も様々、その中にCUBEの外壁を設計した男が混じってたり、女子学生が数学科で3桁の数字3つからなる部屋番号から部屋の位置、ワナのあるなしの法則性を数学で解明してく。

「自身存在の謎・不明確な人間関係・偶然と必然」など、気が付くと宗教や哲学や法則なるものにまで脳が引き込まれまさにこれは「人生」そのものではないかと観賞中に考え始め、この映画は「人間の内面」を描いている映画なんだと、最後に行けばいくほど色々考えてしまいました。

ただ怖い映画ではなく、パズルのような要素もあり、哲学的な要素もある。立法体というたった一つの舞台で色々な要素が見事に合体しちゃってます。

実際、「僕たちがここにいるのは、人間が世界を持て余した結果なんだよ」これがこの映画の説明のすべてであり本質だと、監督も認めてるとおり、この映画は不条理SFであり、観念的な作品だと思います。

映画「キューブCUBE」を是非鑑賞してみてください。

ハイパーカー: 頂点に立つ車

映画「ハイパーカー: 頂点に立つ車」というドキュメント映画を鑑賞しました。舞台は、スウェーデン南部、エンゲルホルムに設立されたギネスブック最速争いを繰り広げる変態スーパーカーメーカーであるケーニグセグ オートモーティブ。

最高経営責任者(CEO)で創業者のクリスチャン・フォン・ケーニグセグによって1994年に設立。以来、数々のハイパフォーマンスカーを世に送り出す、スーパーカーブランド。

クリスチャン・フォン・ケーニグセグ氏率いる会社が理想を胸に、高パフォーマンスに拘ったハイパーカーのアゲーラ One:1、究極の最高出力は1メガワット、つまり1360psを誇り、最高出力と車両重量の比率を示すパワー・ウエイト・レシオが、1対1(1kg/ps)で最高速度は約440km/hという世界初の”メガカー”を誕生させたケーニグセグの創業者クリスチャン・フォン・ケーニグセグ氏に密着したもので、市場で待ちうけるフェラーリ、ポルシェといった強豪メーカーに挑むという内容。

このドキュメンタリー映画を見て「プロ」という言葉がどういう事か?を非常に考えさせられた。クリスチャン・フォン・ケーニグセグ氏が車のサイコーパフォーマンスを作る為に愛情と思い全てを車に掛けるその姿が楽しそうで、「本当に車が大好きで大好きで仕方ないんだな~」と見ている自分も胸が躍りました。

僕も愛する仕事にワクワクし、少年のように純な思いをぶつけるケーニグセグ氏のようなプロフェショナルになりたいです。彼のような好きな事に思いを掛け人生の幕を閉じるのが一番の幸せだと思います。改めて自分の生き方や信念を考えさせられました。

皆さんも是非、映画「ハイパーカー: 頂点に立つ車」を鑑賞してみてください。



この記事はハリウッド映画のアクションシーンでも採用されている最先端護身術ディフェンスラボジャパン代表の初澤竜多さんよりご寄稿頂いたものです。

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