初澤映画レコメンド「ムカデ人間」「フォーンブース」「13の選択」
皆さん、こんにちは。ディフェンスラボジャパンの初澤竜多です。アクション映画を中心に映画好きが高じて今は格闘技のインストラクターをさせて頂いておりますが、Yan!Yam!では格闘技から離れて純粋な初澤映画レビューを書きたいと思います。
本日は「ムカデ人間」「フォーンブース」「13の選択」の3本をご紹介!
ムカデ人間
「ムカデ人間」は、常人には到底思いつかないであろう、強烈な設定とストーリーでとにかく圧巻です。一切の妥協なく映像として描ききった名作、いや怪作とでも呼ぶべきでしょうか。
ムカデ人間がうごめいているシーンは気持ち悪くもありますが、「人間社会」に対する一考察を放つ不快で深い悪趣味映画であります。
一種独特の怪しい『美しさ』のようなものもあり、見る者を引きこみ、人との繋がりや絆、狂気、愛、さまざまな哲学的な深遠なテーマが根底にはあります。まさに「外道文学ホラー」屈指の凶悪作であると言えるでしょう。
表面だけで判断できない良作です。通り一遍の映画に飽きた人はぜひ見てみてください。
「悪魔のいけにえ」や「ソウ」は、10年に1本出るか出ないかの傑作ホラーだと多くの人がそう認識していると思いますが、この「ムカデ人間」もそんな1本に入ることは間違いないでしょう!
医学者の狂気を描いた映画としては、フランケンシュタインをはじめ、数々ありますが、この映画に出てくる外科医,ヨーゼフ・ハイター博士を演じた俳優、ディーター・ラーザーの怪演が見事です。「ムカデ人間」是非見てみてください!
フォーンブース
正体の分からない男と電話ボックスに閉じ込められた男の会話の映画。電話ボックスに入ってから、ほとんどラストまで、ボックスと周辺が舞台で、犯人と話しどうしである。 ホントにこれだけ(笑)
これだけなのに最後まで飽きる事なく観れてしまいました。上映時間が80分と凄く短いんですが、犯人は声だけで、ラスト近くまで姿を見せない。
電話を切る事もボックスを出ることも出来ない中いつ撃たれるか分からないっていう、極限の怖さや焦りがジンジン伝わります。
この中で凄く密度が濃いドラマもあり、その緊張感がなかなかで、切れ目がなく一気に観ることができる。
追い込まれると人は数分で本音が・・・
本当に愛してる人は誰か?
電話BOXで繰り広げられるストーリーは派手さはなく、単純明快だけども時間、お金、場所、をかけずに作った、最高の映画だと思います。「フォーンブース」を是非鑑賞してみてください。
13の選択
この映画「13の選択」は、謎の男から「おめでとう!君はユニークなゲームへの参戦権を獲得した。」「13のゲームをクリアーすれば億万長者になれる」と電話がかかってきてお金に困っている青年は地獄のゲームに参加を決める話です。
課題レベルは最大13まであり、レベルが上がるたびに難題へとなる。その分、振り込まれる金は莫大になるというまさにデスゲームになっていて、挑戦しない人間の心理を利用し、初めはハエを殺せとか、殺したハエを食べろとか、子供を泣かせろとか、
この程度の課題が面白いほど急速にエスカレートしていき、手を切り落としちゃうクレイジーレベルなど、後に引けない状況に追い込まれていく様が恐ろしかったです。
最初は臆病者で引っ込み思案だった主人公が、常軌を逸した課題を課されるうちに、次第に人間性を失ってい大胆で冷酷な本性を露わす主人公の変貌ぶりに、ハラハラさせられると同時に、人はお金のためにどこまで身を削れるのか?という人間の愚かさを見せつけられる。
偶然の予期せぬ事故や無差別事件。
最近多い、理由のない人殺し。
人間が思うほど神さまってホントはいいやつなんかじゃなくて、ヒマでヒマで、つまんなすぎて、人間使ってゲームしてるんじゃないか。ちょっとそんな恐ろしい深読みしちゃう映画でした。
この記事はハリウッド映画のアクションシーンでも採用されている最先端護身術ディフェンスラボジャパン代表の初澤竜多さんよりご寄稿頂いたものです。
チョイスがスゴいな(^^;
時間出来たら観てみます!d(^-^)