人体に害がある?ない?電子レンジ論争まとめ

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福島の原発事故以来、放射能や電磁波など目に見えないものに対しての世間の疑心暗鬼が強くなっており、これまでさほど話題にもならなかった携帯電話や電子レンジの電磁波(マイクロ波)についてもインターネットで激論が繰り返されています。
害があると考える人の中には一見過剰とも思えるほど人工的な物を排除した生活を好むようになりました。害はないと考える人は、そのような考え方を「放射脳」と揶揄するなど論戦は激化しています。
今回は電子レンジについて、見解を出すのではなく様々な意見をまとめ、その上でこの記事を読んで頂いた方がその有無を判断して頂きたいと思います。
まず害があるとする意見の主たる理由は以下のような内容です。
「栄養素が破壊される」
「被爆する」
「発ガン性物質が発生する」
「ロシアでは電子レンジの使用が禁止された」
どれもインターネット上では細かい分析結果を掲載した記事が散見でき、その記事だけを読むと電子レンジはとても恐ろしい物のように感じてしまいます。しかし、方やそれに反論する言い分は以下です。
「電子レンジでなくとも加熱すれば栄養素はある程度破壊される」
「電子レンジで使用している電磁波は極超短波であり放射線とは全く違う」
「発ガン性物質が発生するという実験結果は公的にない」
「ロシアが電子レンジを禁止したというソースも公的にない」
これはまさしく放射能の議論と同じ状況です。害があるとする側はインターネットに出回った情報をもとに理論を構築し、その情報が拡散されればされるほど真実味を帯び、さらに多くの人がそう思い込みます。
害がないとする側はそのソースに着目し、不透明な情報はデマではないかと疑います。
問題はどちらにしても科学者本人からの情報や見解は皆無であり、科学者の中ではさほど話題とはなっていないようです。それが意味するものはどういうことか、あなたはどう考えますか?
(記事:Yan!Yam!)

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2件のフィードバック

  1. MILK より:

    科学者による情報も存在しております。
    正確に言うならば「有害であると根拠としている説」に対する論文が。
    幾つかは有料の論文サイトで明確に書かれておりますが、無料で目を通せる範囲内でもいくつかあり、
    所謂、リタ・リー博士の説に対しては、以下のようにアミノ酸の変化やミルクの変化について否定しています。
    (正確に言えば通常の加熱と変わりない変化であり、特殊な使用方法をしなければ有害量にならないと)
    http://pubs.acs.org/doi/pdf/10.1021/jf00010a034#
    http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/0958694695000097
    また、ロシアで禁止していたという話についても、以下は研究所のフォーラムになりますが、
    根拠を上げて否定の見解を示しております。
    一番重要な個所は「1980年春号のロシアの新聞「Economic News」に電子レンジを輸入しても問題ないと記載されていた」という一文でしょうか。
    https://impiorg.wordpress.com/2012/06/13/did-russia-ban-microwave-ovens-at-some-point-in-the-past/
    その他、ロシア語で検索すると1980年代の電子レンジの写真・マニュアルなども見つかります。

    • yanyam より:

      MILK様、貴重な情報ありがとうございます。頂いたコメントも多くの方の選択の役に立つと思います。

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