吉田こうじ氏が人間の思い込みについて語る。花粉症をマインドで治す?

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あなたは何色のサングラスをしていますか?

「Today is a new day」
この言葉は、元大リーガーの斎藤選手がアメリカに渡って以来、自分を勇気付けるための気に入っている言葉だそうです。
ちなみに、僕が尊敬する小学校の先生も「今日という日は人生の新しい一日だ。だったら思い切って挑戦しよう」と、よく言っていました。
私たちはともすると、毎日が同じことの繰り返し… こう思うことがあるかもしれません。でも… それは違いますよね? それは思い込みです。私たちは毎日変化してます。もちろん周りも変化してるんです。だったら、今日は全く新しい一日ですよね!
今回はこの思い込みが私たちに与える影響についてお話します。
例えば、「年上は年下と食事をしたときご馳走するのが正しいこと」こうした思い込みの色眼鏡で世界を見ている時、年上なのに年下の人にご馳走しない人を見ると、「なんてセコイやつだ…」こんなふうにその人を評価したりします。
「車がこなくても信号を守るのが正しいこと」こうした思い込みの色眼鏡で世界を見ている時、車がこない交差点で信号無視して歩き出す人を見てイライラしたり見下したりします。
時々、議論の場面で論理で人を言い負かそうとしている人を見かけます。筋が通っていて、「確かにその通り!」と思える論理展開を理路整然と繰り広げます。
しかし残念なことに、論理で相手を言い負かしてもそれで本当に目的を達成できるのでしょうか? 言い負かされた方は、なんらかのネガティブな感情を持ち続けてしまうのではないでしょうか?
いくら論理が正しくても感情的に受け取れないことって たくさんあります。論理で言い負かして相手にネガティブな感情を残してしまったら、そこから人間関係は面倒な展開になります。
人間関係におけるネガティブな感情は、「協力しない」「足を引っ張る」「全力を出さない」などのネガティブな行動を生み出します。
こうした面倒な展開にならないように、色々なコミュニケーション手法があるワケですが、そもそも思い込みの色眼鏡が強ければ手法どころの話ではないのです。

  • 自分が絶対に正しい!
  • 相手はまちがっている!
  • 自分には価値がない!
  • 自分は嫌われている!

こうした考えも思い込みの色眼鏡ですね。だから、自分がかけている思い込みの色眼鏡に気づくことが大切だと何度もお伝えしているのです。

持ったほうがいい思い込みとは

何気ない会話の中からも、相手の思い込みを知ることができます。相手の思い込みに気づけると人間関係はよりスムーズになります。
「ああ、この人は◯◯を大切にしているんだな~」としみじみ思えたりすると、 一方的に期待してガッカリしたり、イライラすることがなくなります。
例えば、「◯◯するべき」などの「べき論」。「◯◯しなければならない」といった義務思考。
これらはその人が持っているなんらかの思い込みが、言葉として表出したものですね。「女性とデートしたら男がお金を払うべき」こうした思い込みの色眼鏡をかけている男性が、給料日前でご馳走するお金がなかったら、もしかしたら給料日前になるとなんらかの理由をつけてデートを渋るかもしれません。もしデートに行ったとしても、お会計の時に、その男性はすごく心苦しい思いをするかもしれません。
こんなふうに思い込みの色眼鏡は思考はもちろん、感情や行動に大きな影響を与えます。とは言え、思い込みの色眼鏡はとりかえることができます。だって、もともと思い込みですから。僕が大切なことだと思っているのは、「思い込みの色眼鏡はいつでも取り替えができる」という思い込みを持つこと。まずはこれじゃないかなって思うんです。
「思い込みは変えられない!」こうした色眼鏡をかけていると、そりゃあ変わるものでも変わりませんよね。

花粉症も思い込みだった!?

僕は以前「花粉症」に悩まされてました。くしゃみ、鼻水、目のかゆみ、頭痛、ボーッとするなどなど… ほぼ風邪と同じ症状が続くのでいっつも薬を飲んでいたんです。
花粉症発症のきっかけは環境の変化でした。地方都市から転勤で東京に移り住んで、1ヶ月も経たないうちにガツンと発症しました。最初は風邪かな? と思って病院に行ったら「花粉症ですね~」と言われ…
で、面白いことに、「花粉症です」と医者に言われてからさらに症状が悪化したのです。実際にパッチテストをしたら、ハウスダストも含めて、色々な植物のアレルギー反応がでました。
でもですよ!
「おかしいな~」ってずっと思っていたのです。なぜなら、東京に移り住む前の土地のほうが杉林はすぐそばにあったし、イネとかブタクサとか たくさんのアレルギー反応を引き起こす植物が身近にあったからです。
でも、その頃は花粉症の症状は全く出ていなかったのです。なので、 「おかしいな~」って思ってました。「もしかしたら自分は花粉症なんだという思い込みが症状をひどくさせているのかも?」ふとそう思った僕は、頭の中から「自分は花粉症なんだ」という思い込みを消去しました。
考えないことにしたのです。
例えば、朝起きた瞬間から鼻水がズルズル出るのですが、そんな時には「おっ!体の中の悪い物質が順調に排出できてるぞ!」とか… くしゃみが止まらない時には 「おっ!誰かが噂してるな?」とか… 頭がボーッとする時は「昨日は飲みすぎたかな」とか…
頭の中から花粉症の「か」の字も考えないようにしました。
すると…
しばらくしたら症状が一気に軽くなってきたのです。一番変化が起きたのは朝一回だけ鼻水をかめばよくなったこと!ひどいときには、一日ティッシュ一箱使ってましたからね~
とは言え、僕は医者じゃないので花粉症が治ったのかどうなのかはわかりません。言えることは、症状がすごく軽くなって今では薬を飲まずに
普通に生活できてるってことです。
それと実はもっと改善したことがあるのです。

思い込みを手放すことで改善したこと

それはですね、アレルギー性の痒みが消えたのです。いわゆるアトピーですね。僕の痒みがひどかったのは、おでこ周りです。表面がかゆいというよりも、おでこの中がかゆい感覚なんです。
これ、わかるかな~
ひどいときには紫色に腫れてしまって強い薬を塗っていた時期がありました。これも「自分はアレルギー体質なんだ」という思い込みを手放すことで、あれよあれよと治っちゃいました。2~3年痒みに悩まされたのですが、あっけなく半年も経たずに ケロっとしたものです。
「いや~、それって薬が効いたからじゃないですか?」はい。そうかもしれません。ですが、それまでずっと同じ薬を使っていて、実は少しずつ進行していたのです。つまり悪化傾向にあった訳です。
アトピーの薬って思った以上に強くて、皮膚が薄くなったりするんです。なので
強い薬を使わないまま普段の生活をしていました。ですから、薬の効果はもちろんあると思いますが、どうもそれ以上に、思い込みを手放す効果があったと思ってます。
僕が思い込みを手放す過程ではアレルギー反応が自分にどんなプラスの影響をもたらしているのか?アレルギー反応が起きることで自分にどんなメリットがあるのか?つまり「肯定的な意図」を見つけて、それを自分で受け入れる。
自分の中に統合するというセラピーのプロセスも行ったのですが、そうしたら… 急激に改善して いまではなんともなくなってます。
これはあくまでも僕の体験談です。ですが、同じプロセスを活用して僕と同じ経験をしたクライアントさんの事例も含めて、僕自身、確信していることがあります。
それは何かと言うと、思い込みは思考、感情、行動のみならず、身体にも強い影響を与えるということ。
「ストレスで十二指腸潰瘍になりました」「ストレスで胃潰瘍になりました」こうした話はよく聞きますが、そもそもなぜストレスが生まれるのでしょうか?その要因の大きなものに、自分が信じていること、自分が当たり前だと思っていること、つまりビリーフ(思い込み)の相違があります。

  • 自分ならできると思っていたことができない。
  • 自分がやらなきゃと思っているのにやれない。
  • 期待に応えなきゃと思っているのに応えられない。
  • ◯◯するのが当然なのに◯◯してくれない。

これらはすべて思い込みの相違からくるものです。思い込みと価値観は紐付いているので、価値観の相違といってもいいでしょう。いずれにしても、それくらい思い込みって身体に影響します。
とは言え、僕は医者じゃないですから、思い込みを手放せばなんらかの症状が治りますとは言えませんし、そもそも言うつもりもありません。病気を治すのはお医者さんの仕事です。
でも、実際に面白いことが起きることを体験的に知っています。アレルギーとかアトピーなどで悩んでいる方は、一度、自分のビリーフを洗い出し、そのビリーフのメリットも洗い出し、それらを自分に統合していくということをしてみるといいのではないでしょうか?


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この記事はビジネスメンタルトレーナー&ポジティブ心理カウンセラーの吉田こうじさん公式サイトよりご寄稿頂いたものです。
吉田こうじさんの著書

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