「人は言い訳を考える名人だ」欲しいモノが手に入らない3つの思考癖。

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こんにちは、心と言葉を科学し、なりたい自分へのブレイクスルーを巻き起こす。人やチームのポテンシャルを引き出し『価値』を高める、ブレイクステート代表 メンタルトレーナーの吉田です。
「本当に手に入れたいモノは何ですか?」
NLP(神経言語プログラミング)では、この質問を色々な場面で何度も問いかけます。ある意味、究極の質問のひとつといってもいいでしょう。しかし、本当に欲しいものがあったとしても、なかなかそれに手を伸ばすことが出来ない自分がいることに、ふと気づいたりもします。あなたも、そんなことを感じた事はありませんか?
実は、私たちは、欲しいモノを手に入れる事を知らぬ間に制限してしまう思考の癖を持ってたりします。
今回は、そんな「欲しいモノを手に入れる事を制限する3つの思考癖」と「それに対処するためのヒント」についてです。

可能性(Possibility)

私たちは、欲しいモノを考えた時に、それを手に入れる方法がわからない場合があります。「でもどうやって、それを手に入れればいいのだろう?」こう考えるときですね。それは、全く運動をしたことがない人が、「オリンピックの金メダルが欲しい」と願うようなものかも知れません。
でも、もし物理的な問題(年齢、訓練に費やす時間など)がクリアーされているなら、「可能性」は、完全にゼロではありませんよね?あとは、優秀なコーチやトレーナー、素晴らしい環境を整える事ができれば、その夢を実現することは不可能ではないのです。
ところが、
「じゃあ、どうやって優秀なコーチやトレーナーを見つければいいんだろう?」
「どうやって、その人達を雇うお金を工面すればいいのだろう?」
「どうやって、素晴らしい設備の整った場所を探せばいいんだろう?」
「どうやって・・・?」
と考える過程で、「やっぱり、自分には無理かな・・・」と考え、実際に何も行動を起こさないまま諦めてしまうようです。何の行動も起こさないと言う事は、残された可能性自体を完全に否定してしまうということです。
ですから、

  • 可能性はゼロではないことを信じる。
  • どんなことでもいいので、とにかく具体的な行動を起こしてみてから考える。

これが、本当に欲しいモノを手に入れるための1つ目のヒントになります。

能力(Ability)

私たちは、やり方がわからないもの、やったことがないものを、「最初から出来ないもの」と思い込んだりするときがあります。また、過去に挑戦しようとして挫折した経験があるものについても、「自分には出来ないもの」と思い込んだりします。
これまでにも何度かブログで書いていますが、人にはコンフォートゾーンに留まりたいという欲求があります。コンフォートゾーンとは、「自分の思っている自分のあるべき領域」、「リラックスできている現状」のことです。
人は、今いる自分のおかれた空間や環境に一番安心し、心の落ち着きを感じる生き物です。そして、このコンフォートゾーンに無意識で留まろうとします。ですから、人はコンフォートゾーンに留まるための「言い訳を考える名人」だったりするのです。

  • 「自分には出来る(能力がある)」⇒現状からの離脱:困難な挑戦の始まり
  • 「自分には出来ない(能力がない)」⇒現状維持:これまでと変わらない生活

確かに、人は言い訳を考える名人なのですが、言い訳を設定してしまうということは、「手に入れないというゴールを設定すること」と同じなのです。ですから、もし「自分には出来ない」という自分の内側からの声が聞こえて来たなら、『まだ』という言葉を最初に付けて、言い直してみましょう。
「まだ、自分には出来ない」
こう考える事で、「今に出来るようになることが前提で、そのプロセスにいる」と、脳は認識してくれます。この「人は言い訳作りの名人である」ということを知り、「まだ」を効果的に使うことが、2つ目のヒントになります。

自分にとって、ふさわしと思えること(Worthiness)

私たちは、手に入れたいモノがあるにも関わらず、「自分には、まだちょっとふさわしくないかも・・・」と思う事があります。
「自分が出世するのは、まだ早いのではないだろうか?」
「自分に、あんな素敵な人は似つかわしくないのではないか?」
「自分の売っている商品(サービス)で、こんなにお金をもらってはいけないのではないか?」
という感じです。 もし、このように「何か自分にふさわしいと思えない」と感じるようなら、それは、あなたの意識や無意識があなたに何らかの警告を発しているのかも知れませんし、単純にコンフォートゾーンに居続けさせるためのいい訳なのかも知れません。
ですから、「ふさわしいと思えない理由」を明らかにすることが必要になります。「ふさわしいと思えない理由」を明らかにするための効果的な質問がいくつかあります。
「本当にそれを欲しいと思っているのか?」
「ふさわしくないと決めたのは誰か?」
「何がふさわしくないと思わせるのか?」
「何があれば、ふさわしいと思えるのか?」
「それを手に入れたら、何が起きるのか?」
「それを手に入れられなかったら、何が起きないのか?」
もしかしたら、本当は欲しいと思っていないのかも知れませんし、ふさわしくないというのは勝手な思い込みや勘違いなのかも知れません。あるいは、そもそも物理的に不可能なものを欲しいと願っているだけなのかも知れません。これらの質問について、1つずつ丁寧に答えを探してみまることが、3つ目のヒントとなります。

やらないで後悔するのか?それとも、まずは出来ることから始めてみるか?

これまでの自分の経験や、多くの方とセッションする中で、
「やらないで後悔するくらいなら、失敗してもいいから出来る事からすぐに始めてみる」
という選択と決断をする方が、何かといい結果をもたらすと思っています。何らかの行動を起こす事で、必ずフィードバックが生まれます。時には、そのフィードバックは辛く苦しいと思えるものかもしれません。
しかし、何らかのアクションを起こした時点で確実に「一歩も二歩も成長した自分」になっているのです。あなたは、やらないで後悔しますか?
それとも、、、?


yoshida
この記事はビジネスメンタルトレーナー&ポジティブ心理カウンセラーの吉田こうじさん公式サイトよりご寄稿頂いたものです。
吉田こうじさんの著書

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