心のモヤモヤをスッキリさせる方法。心に「臭いものに蓋」していませんか?

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こんにちは、心と言葉を科学し、なりたい自分へのブレイクスルーを巻き起こす。人やチームのポテンシャルを引き出し『価値』を高める、ブレイクステート代表メンタルトレーナーの吉田です。
コンサルティングをしている中で、クライアントの方が、
「何かがうまくいっていなくて、なんだかモヤモヤした将来の不安を抱えている」
「原因はよくわからないが、何か漠然とした焦りみたいなものを感じる」
「今すぐに対処するまでも無いが、なんかズルズルと引きずっていて気持ちが悪いからスッキリしたい」
というようなケースに結構あたります。その多くは「心」「思考」「行動」のどこかに、アンマッチが生じていてることに起因するようです。つまり、クライアント自身の「一貫性」がとれていない状態ということです。 こんな時、もしあなた自身がとてもシンプルな方法で、問題や悩みをクリアーにすることができたら。
そして、解決に向けた一歩を踏み出すための心の整理をする方法があるとしたら、そんな方法を知りたいと思いませんか?では、具体的にいってみましょう。

現在の状態を整理する

まずは、紙を用意したら、その紙を縦に3分割するように線を上から下に引いて下さい。そして、3つの列に分割された紙に、左から順に「過去」「現在」「未来」と書いておきます。ここまで準備ができたら、次に、あなたの「現在」がどうなのかを整理する所から入ります。その際には「感覚(視覚、聴覚、身体感覚)と、それに伴う感情」を使って整理していきます。
例えば、何かモヤモヤしていて将来に漠然とした不安を感じるという場合で見てみましょう。

  • モヤモヤする時に、何かイメージするものはあるのか?
  • モヤモヤをイメージすると何が見えるのか?
  • 身体の感覚はどうか?どのあたりが、どんな風にモヤモヤするのか?
  • 身体のどこかが熱くなったり、冷たくなったり、重苦しくなったりするのか?
  • モヤモヤする時に、何か聞こえる声(自問自答する心の声、誰かに非難されている心の声など)はあるのか?
  • モヤモヤするとどんな感情が生まれるのか?
  • モヤモヤしている時には、どんな行動をとっているのか?

これらを、一つずつ丁寧に自分自身に問いかけて行きます。そして、自問自答する中で思い浮かんだ事をただただ、紙の「現在」の列に書いていきます。ここで注意したい点があります。それは、もしかしたら、あなたをとても嫌な気分にさせることになるかも知れないという事です。なぜなら、あなたの無意識が、あえて「クサいモノに蓋」をしてしまっているからこそ、今、モヤモヤした状態でいるのかも知れないからです。
ですから、この「現在」の感覚や感情について自問自答することは、その「クサいモノの蓋を取る」ということになるかも知れないのです。もし途中で嫌な感覚が起きて来たなら、そこでヤメる選択をするというのも有りですが、もしスッキリして早く前に進みたいと強く思うのなら、少しの間頑張ってみましょう。
つまり、「現在のモヤモヤ感」「漠然とした不安感」を、感覚や感情を通して一度しっかりと味わって見るということですね。しっかりと「現在の感覚、感情」を体験することが、次のステップ以降の効果を決めるので、ちょっとだけ辛抱して嫌な感覚をしっかりと味わって下さいね。

過去を振り返る

現在のモヤモヤした状態のあなた自身をしっかりと体感したら、次は「過去」に遡ります。そして、また自問自答しながら、感覚や感情を引き出して行きます。

  • いつからモヤモヤするようになったのか?
  • 何がきっかけとなったのか?
  • その時に、どんな出来事があったのか?
  • その時に、どんな行動をしていたのか?
  • その時、どんな感情だったのか?

これらを、先ほどと同じように、感覚と感情に注意しながら丁寧に自問自答していきます。そして、その時に感じた事を、今度は、紙の左側「過去」の列に書いて行きます。この時にも、もしかしたら、すっかり忘れていた「嫌な感情」「嫌な感覚」「嫌なイメージ」が突然蘇ってくるかも知れません。でも、ここまで進んだのであれば、躊躇せずに最後までやってみましょうね。
もし途中で自問自答を止めたなら、これからもずっとモヤモヤした状態が続くばかりか、「自分は問題解決を遠ざける選択をする人間である」という、好ましくない指令を脳に送る事になるのです。自分と向き合うということは、確かに時と場合によっては、かなり苦痛を伴う作業です。
しかし、「私は、自分の問題を自分で解決するために行動を起こせる人間である」という好ましい指令を脳に送り込む事は、あなたの将来にとてもプラスに働きます。ですから、ここは踏ん張って自分と向き合っていきましょう。
さて、「現在」⇒「過去」と来たら、残りはもうお分かりですね。

未来を描く

ここまで、現在、過去の「思考、感覚、感情、行動」を整理するプロセスを踏むことで、あなたは既に「未来はこうありたい」という想いが浮かんでいると思います。ですからここからは、
「もし、焦りや不安、モヤモヤが全て無くなり、毎日ワクワクできるとしたら、それはどんな気分なんだろう?」
「もし、自分の打ち込みたい事に、思いっきり取り組めたなら、どんなに気分がいいだろう?」
これらについて、自問自答しながら感覚や感情を引き出し、未来への想いを「増幅」させます。そして、最も大切な質問がこちらです。
その望ましい未来を手に入れるために、いますぐに始めることはなんだろう?
これを、先ほどの紙の右側、「未来」の列に書き出します。つまり、この質問の答こそが、あなたがいま抱えている「問題や悩み、焦り、モヤモヤ」を解消するための目標設定になるということです。その際には、何をするのか?どこでそれをするか?いつまでに終えるのか?どうやってそれをするのか?誰とするのか?など、5W1Hで書き出していきましょう。
少し長くなったのでまとめます。

  1. 紙を用意して、紙を「過去」「現在」「未来」の3つに分ける
  2. 「現在」⇒「過去」の順で、その時に感じる「感覚」「感情」「思考」「行動」などを十分に引き出して味わう。そして、その時に感じた感覚や感情、出来事等を書き出す
  3. 「未来には、どうなっていたいのか?」に対する答えと、それを実現するための目標設定を行う

これが、とてもシンプルで効果のある「問題や悩みをクリアーにして、その解決に向けた一歩を踏み出すための心の整理をする方法」です。ぜひ、参考にしてみて下さい。


yoshida
この記事はビジネスメンタルトレーナー&ポジティブ心理カウンセラーの吉田こうじさん公式サイトよりご寄稿頂いたものです。
吉田こうじさんの著書

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